スタッフブログ
窓枠の結露対策|カビ取りの手順・予防法と窓リフォームも解説
2025.05.19
スタッフブログ
地域情報
北名古屋市
清須市
岩倉市
春日井市
名古屋市
外壁塗装専門店プロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店です。
〓〓〓〓〓
窓枠の結露、黒カビにお悩みの方へ

お家の窓ガラスやサッシにつく結露が気になる方は多いのではないでしょうか。あるいは、窓枠の周りに黒い斑点のような汚れを見つけたことはありませんか?
窓の結露を放置していると、カビが発生してしまいます。家の中のカビは健康被害のリスクを生むだけでなく、家そのものに深刻な影響を与えてしまう可能性もあります。
家族の健康と住まいを守るための、結露対策について解説していきます。結露によってカビが発生するメカニズムから、カビ汚れの掃除方法、根本的解決におすすめの窓リフォームに至るまで、一挙にご紹介します。
結露とカビの関係について
■冬型結露
冬、窓周辺に結露が起きる原因は、家の中と外の温度差。外気温が低く、室温が高い状態では、室内の暖かい空気が窓辺からの冷気で冷やされ、水滴を生みます。
また、冬場の寒い時期は、夏ほど頻繁に窓を開ける機会がありません。窓を締め切った状態で換気の機会が減ることで、家の中の湿度が上昇し、水蒸気が結露となって現れることがあります。
窓ガラスなど目につきやすい場所でよく起きるため、「表面結露」とも呼ばれます。
空気中に含まれる水蒸気の量は、温度が高ければ多くなり、低ければ少なくなります。
そして、温度によって空気中に含むことのできる水蒸気の量は異なります。これを「飽和水蒸気量」と言います。
水蒸気量の多い暖かい空気を急激に冷やすと、飽和水蒸気量が下がるため、余分な水蒸気が霧や水滴に変わります。これが結露の正体です。この、空気中の水蒸気が水滴として結露し始める温度のことを「露点温度」と言います。
窓ガラスは熱を通しやすいので、冬場の低い外気温によってガラスそのものから熱が奪われ、冷たくなります。ガラスの表面が室内の空気の露点温度を下回ったときに、結露が発生するのです。
■夏型結露
実は、結露というのは冬だけに起こる現象ではありません。雨が多く、高温多湿になりやすい梅雨の時期にも結露は発生します。
太陽熱で温まった空気と、エアコンによって冷やされた室内の空気とが壁を通してぶつかることで、結露を発生させます。窓ガラスなどに発生する冬型結露と違い、壁の内部や床下など、目に見えない場所で起きやすいため、「内部結露」とも呼ばれます。
また、部屋の中でもクローゼットや押し入れの中、家具の裏側や下回りなど、空気の流れが悪い場所で発生することもあります。
湿度が高いと、わずかな温度の変化でも水蒸気が飽和するため、結露が発生しやすくなります。
夏型結露の怖いところは、目に見えない場所でカビの繁殖が進んでしまうという点です。建物内への水の侵入という点から見れば、雨漏りと同じ。
気付かないうちに、壁の中でカビが広がり、木材を腐食させ、建物を傷めたり、アレルギー疾患の要因となったりする恐れがあります。
■カビが発生しやすくなる3つの条件
【その1】温度
人間にとって快適な温度である20~30℃、これはカビにとっても快適な温度となってしまいます。
【その2】湿度
湿度が60%を超えると、カビは活動を始めると言われ、80%を超えると一気に広がります。結露する場所にカビが発生しやすくなるのはこのためです。
【その3】栄養源
油汚れや食べかす、埃、皮脂汚れなど、家の中にはカビの栄養源となるものが多くあります。
■結露・カビを放置するリスク
家の中で発生する結露と、それによるカビの繫殖を長く放置してしまうと、以下のようなリスクが考えられます。
・健康被害
カビはダニと共存関係にあることが多く、カビの繁殖はそのままダニの繁殖に繋がる恐れがあります。カビ・ダニが増殖すると、室内の空気環境を悪化させ、アレルギー反応を起こしたり、喘息などの呼吸器疾患や皮膚炎を引き起こす可能性が高まります。カビ・ダニはシックハウス症候群と呼ばれるような症状の原因として挙げられます。
・木材腐朽菌の発生
カビが好む温度や湿度は、木材腐朽菌にとっても発生しやすい条件となります。木材腐朽菌は30℃前後の温度が最も発育に適しており、木材の含水率が20%を超えると発生しやすくなります。湿気が多かったり、結露したりすることで木材が水分を多く含む状態が続くと、木材腐朽菌による被害が進行する場合があります。
木造住宅にとって、木を腐らせる木材腐朽菌は非常に厄介な存在です。木材は一度腐ってしまえば元に戻ることはありませんので、建物の強度が低下してしまいます。
・シロアリ被害
湿った木材を食べて繁殖するシロアリにも要注意です。カビ・木材腐朽菌が発生するということは、シロアリにとっても魅力的な環境ということになります。気付かないうちに、木材の腐食とシロアリ被害が同時に進行することも考えられます。
結露・カビの問題を解決することは、家族の健康と、家そのものを守ることにも繋がると言えます。
結露が目立つ現状があり、家を丈夫で綺麗な状態で長持ちさせたいのであれば、早めに結露対策の検討をおすすめいたします。
窓枠についたカビの掃除方法
窓の周辺で発生するカビは、一般的に黒カビと呼ばれるものであることが多いです。黒ずんだ汚れが広がり、根を張ってしまうため簡単な拭き掃除だけでは解決しません。
ここでは、黒カビを取り除くための掃除の手順をご紹介します。
■窓枠のカビ取り掃除の手順
①表面の埃・汚れをふき取る
まずは乾いた布で表面の埃などを取り除きましょう。サッシの溝など、狭い箇所は割りばしに布を巻いたりすると細かいところまで綺麗になります。
②消毒用エタノール等でふき取る
発生して間もないカビは、アルコール除菌スプレーなどを染み込ませた雑巾でふき取ると除去できます。壁紙についたカビも同様です。
カビが発生した場所だけでなく、その周辺もアルコール拭きしておくと、カビの予防にもなります。
③仕上げに乾拭きする
最後に、乾拭きして残った水分をふき取りましょう。
■根を張った頑固なカビ汚れ
発生から時間が経ったカビの場合は、消毒用エタノールによる拭き掃除だけでは除去しきれないことがあります。そんな頑固なカビ汚れには以下の方法を試してみてください。
①塩素系漂白剤を吹き付ける
ハイターなどの塩素系漂白剤を、黒カビに吹きかけます。
②ラップなどでふたをする
塩素系漂白剤の上からラップなどで覆い、30分~1時間ほど待ちます。その後、濡れ雑巾で綺麗にふき取りましょう。漂白剤が残らないようにしっかりと拭き上げてください。
③仕上げ
ハイターにも殺菌効果はありますが、念を入れたい場合には消毒用エタノールでカビ予防をするとよいでしょう。このとき、漂白剤がアルコールスプレーと混ざったりすると危ないので、少し時間を置いてから、漂白剤が残っていないことを確認して作業しましょう。
【注意点!】
十分な換気を行いながら作業してください。また、アルコールは引火性が高いため、火気のある場所での使用は避けてください。
■塩素系漂白剤の取り扱いについて
塩素系漂白剤は非常に強力な薬剤であるため、取り扱いには注意が必要です。
「混ぜるな危険」と書かれているように、酸性の洗剤やお酢(クエン酸)が混ざると有毒ガスが発生します。
また、アルコールやアンモニアも同様に有毒ガスの危険性があります。
使用時は手袋を嵌めて、皮膚や目につかないよう注意しましょう。
雑巾や手袋に漂白剤がついた状態で酸性洗剤や消毒用エタノールを扱うのも危険ですので、掃除用具は使い分けるようにしましょう。また、水道の排水口で洗い流す際に混ざってしまうこともあります。
一番安全なのは、塩素系を使って掃除する日と、酸性のものを使って掃除する日を分けることです。
どうしても1日で一気に片付けてしまいたい、という場合は、薬剤同士が混ざってしまわないよう細心の注意を払って作業するようにしましょう。
結露対策|カビの繁殖を防ぐための方法
室内のカビを予防するためには、カビが発生する要因である「温度・湿度・栄養」の対策を取る必要があります。
まず「温度」ですが、人が生活していく以上、室温が極端に低かったり高かったりという状態でいるのは現実的ではありません。無理をすれば、カビの前に人間が体調を崩してしまいます。そうなると、対策が可能なのは残りの「湿度」と「栄養」ということになります。
■結露・カビ対策
・除湿
窓ガラスやサッシ周りに発生した結露は、そのままにせず乾いたタオルなどでふき取りましょう。
観葉植物を置いている場合は、壁際に寄せ過ぎると湿気が溜まりやすくなってしまうので、壁から少し距離を取って設置することをおすすめします。
室内の湿度が高い場合は、除湿器やエアコンの除湿機能を活用。シューズボックスや押し入れ、クローゼットなど空気がこもりがちな収納部には除湿剤を設置しましょう。
目に留まる場所に湿度計を置き、室内の湿度を60%以下に保つように意識することで、カビの繁殖を防ぐことができます。
・室内の換気
窓を開けて空気を入れ替える、換気扇を回す、などの換気もカビの予防策となります。家の中の風通しを良くすることで、湿度の上昇を防ぐことができます。
風の通りが悪い時は、家具の配置を見直してみましょう。あるいは扇風機やサーキュレーターを使えば、滞留しがちな空気を循環させることができます。
・こまめな掃除
汚れや埃が溜まっていると、カビの繁殖を助けてしまうことになります。水気のある台所、トイレ、浴室は特にカビが発生しやすい場所なので、こまめに掃除し、しっかり乾燥させるようにしましょう。
リビングや寝室なども、定期的に埃を落とし、拭き掃除をして汚れを溜めないことが肝要です。家の中を清潔に保つことは、カビ予防はもちろん害虫対策にもなります。
結露対策アイテム
換気や除湿を心がけていても、どうしても結露が起きてしまう。そこで、様々な「結露対策グッズ・アイテム」についてもご紹介していきます。
・新聞紙
新聞を取っているご家庭なら、寝る前に窓のサッシに新聞を挟み込んでおくだけでもOK。いちいちタオルや雑巾で拭き取らなくても、新聞紙が結露を吸い取ってくれるので、朝起きたら濡れた新聞紙を捨てるだけのお手軽さです。
・気泡緩衝材
エアーキャップ・エアークッションなどとも呼ばれる梱包材、いわゆる「プチプチ」のことです。窓用の断熱シートとして売られているものがあります。
これを窓に貼り付けると、窓ガラスの温度が下がりにくくなり、結露の発生を軽減させることができます。
・断熱フィルム
新聞紙やプチプチは見た目がちょっと…という方には、目立ちにくい断熱フィルムがおすすめです。
プチプチと同じく、窓の温度が下がるのを防ぎます。二重ガラス構造を作ることで、省エネ効果も期待できます。
・結露防止スプレー
吹き付けタイプと拭き取りタイプがあり、防カビ剤が入っているものもあります。
効果持続期間は製品によりますが、だいたい2週間~1ヶ月程度です。
・吸水シート,吸水テープ
断熱タイプのグッズは「結露を発生させにくくする」ためのものですが、「発生した結露を速やかに吸い取る」吸水タイプのグッズもあります。カーテンや壁紙、床などが水滴で濡れるのを防ぐことができます。
根本的解決なら窓リフォーム
カビの掃除方法や結露対策を色々とご紹介してきましたが、手間と時間が掛かって大変…と感じる方もいらっしゃるかと思います。
根本的に結露の問題を解決したいという場合は、窓のリフォームも検討されてみてはいかがでしょうか?
「先進的窓リノベ2025事業」という国の補助金制度を活用すれば、工事費用の一部が還付されるので、お得に工事ができます。
窓の結露対策だけでなく、省エネ効果で光熱費も削減できるのが嬉しい「窓のリフォーム」についてご紹介します。
■ガラス交換
窓ガラスを高性能な複層ガラスへ交換するリフォーム。
複層ガラスは、ガラスとガラスの間に空間を持たせた造りになっており、高い断熱効果が期待できます。そのため、1枚ガラスよりも結露が発生しにくくなります。
室外からの冷気を防ぎ、室内の熱を外へ逃がさないので、冬の寒さにお悩みの方にもおすすめのリフォームです。もちろん、夏の暑さ対策にも有効です。
■内窓の設置
窓の内側にもうひとつ窓を取り付ける、内窓(二重窓)リフォーム。
外窓と内窓の間に空間ができることで、室外の温度変化の影響を受けづらくなります。寒冷地では窓の凍結対策として用いられる工法でもあります。
窓が二重構造になり、室内の気密性が高まるため、断熱性・防音性の向上にも繋がります。
新設した内窓側の結露は大幅に減らすことができますが、外窓(既存窓)側の結露を防ぐのは難しいということと、掃除がしづらい、開け閉めが面倒といったデメリットもあります。
■外窓交換
窓ガラスとサッシを交換するリフォーム。
既存窓のサッシを残して上から新しいサッシを被せる「カバー工法」と、古いサッシごと取り外して新しいサッシを取り付ける「はつり工法」があります。
複層ガラスや樹脂製サッシに交換することで、断熱性がアップし、窓の結露も大幅に軽減できます。
また、サッシごと新しくなるので、既存窓のサッシが歪んでいる、建付けが悪いといった不具合も解決することができます。
デメリットとしては、ガラス交換や内窓設置と比べると費用が高くなってしまうという点があります。
まとめ
結露は、家の中と外の温度差が主な原因。結露を放置していると、カビ・ダニによる健康被害や、木材の腐食などを招く恐れがあります。
家族の健康と家そのものを長く守っていくためにも、結露対策は重要です。
結露をできる限り減らし、カビの繁殖を防ぐためには、こまめな換気と除湿、そして埃や汚れを溜めないことがポイントです。
その他の有効な手段としては、窓のリフォームもおすすめです。
熱の出入りが激しい窓は、「冬は寒くて夏は暑い」という問題の大きな要因となっています。
窓の断熱性能を高めることで、結露を軽減できる他にもエアコンの冷暖房効率が上昇し、光熱費の削減が可能です。今なら補助金も活用できるので、お財布にも優しいリフォームと言えます。
それぞれの住まいにあった結露対策で、日々の生活がより快適になります。
窓のリフォームを検討してみたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
【あわせて読みたい】
外壁塗装はプロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店|株式会社ツジ建装へ
北名古屋市、清須市、名古屋市、春日井市、岩倉市の外壁塗装・屋根塗装・防水工事お任せください!
Instagram更新中!