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外壁塗装専門店プロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店です。

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屋根カバー工法について、まるっと解説

 

外壁塗装・屋根塗装について検討している方の中には、「カバー工法(重ね葺き)」というワードを見かけたり、施工業者から提案された、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

カバー工法って何?葺き替えとの違いは?どうして塗装じゃダメなの?などの基本情報から、メリット・デメリットや費用相場まで、カバー工法に関する疑問・お悩みを解決するべく、徹底解説いたします。

 

 

屋根カバー工法とは

 

屋根の修繕・リフォーム方法として考えられる選択肢は、塗装・カバー工法・葺き替え(ふきかえ)の3種類です。

このうち、屋根カバー工法とは、既存の屋根材はそのままに、上から新しい屋根材を被せる工法のことを言います。「重ね葺き」や「被せ工事」とも呼ばれます。

スレート屋根やアスファルトシングル屋根のリフォームに適した工法で、ガルバリウム鋼板などの金属屋根材による横葺き、または立平葺きが一般的です。

 

これに対して「葺き替え」は、既存の屋根材を撤去してから新しい屋根材を葺くことを言います。屋根材だけでなく、下地も劣化状況によっては解体・新設する場合があります。

 

また、屋根材を一度撤去してからルーフィング(防水シート)や下地の補修をした後、屋根材を再利用して仕上げる場合は「葺き直し」と言います。これは主に和瓦等の瓦屋根の修繕に用いられる工法です。

 

■なぜ塗装ではダメなのか?

業者に屋根塗装の見積を依頼したら、「塗装はおすすめできないので、カバー工法にしましょう」と提案されることがあります。

中には、塗装よりも単価の高いカバー工法や葺き替えをあえて提案してくる施工業者もいるため、「なぜ塗装ではダメなの?」と、必ず根拠を確認しましょう。

塗装が推奨されない屋根には、以下のようなケースがあります。

 

【ノンアスベスト屋根】

主に2000年前後~2006年ごろに製造・販売された、アスベスト(石綿)を含まない(または含有量の低い)スレート屋根のことを指します。省略して「ノンアス」とも呼ばれています。

代表的なのは「パミール」「コロニアルNEO」「ザルフ」「レサス」など。

アスベスト含有の屋根材から、アスベスト不使用の屋根材へと移行する初期段階に開発されたこれらの屋根は、築10年を経過した頃から様々な不具合が確認されています。

 

使用されているのがノンアスベストの屋根材だった場合、必ずカバー工法か葺き替えを提案されます。

正しい知識を持つ施工業者であれば、「塗装の意味がない」ことを知っているからです。

 

塗装工事は屋根や外壁を塗膜で覆うことで、紫外線や雨水の浸透などから保護し、建物全体の耐久性を高め、長く維持することを目的としています。

しかし、ノンアスベスト屋根は、強度不足でバキバキに割れて欠け落ちてしまうものや、層間剝離(ミルフィーユ現象)により表面からパリパリと剥がれてしまうものなど、屋根材そのものに問題があるため、塗装しても耐久性は上がらず、逆に更なる劣化を招いてしまう恐れもあります。

そのため、カバー工法や葺き替えによるリフォームが推奨されています。

 

【耐久年数が経過した屋根】

ノンアスベスト屋根でなくても、築年数が長くなり、屋根材そのものの耐久性が著しく落ちてしまった場合は、やはり塗装では補いきれないためにカバー工法・葺き替えが推奨されます。

屋根材の傷みが酷く、塗装しても数年で剥がれてしまう恐れがあったり、多数のクラックが確認されたり、といった場合には、塗装はおすすめできません。

 

建物をあと何年維持したいか、を考えた時に、現状の屋根材では耐久年数が足りないという場合にも、カバー工法が向いていると言えます。

 

カバー工法のメリット

 

・工期短縮と費用削減

葺き替え工事と違い、解体・撤去・処分といった工程を省くことができます。

そのため、工期の短縮に繋がり、また施工費用も葺き替えより抑えることができます。

 

・美観性の向上

屋根材を一新することにより、建物の美観性向上に繋がります。金属屋根の場合、カビや苔、クラックといった症状も抑えられます。

 

・断熱性と遮音性

屋根が二重構造になることで、断熱性・遮音性が高まります。冷暖房費の節約や騒音の軽減など、住環境の改善が期待できます。

 

・防水性の向上

屋根が二重構造になることで、防水性を高めることができます。ただし、既に雨漏りが起きている場合、カバー工法で完全に止まる、という保証はありません。

 

・耐用年数の長さ

金属屋根の耐用年数は20~30年とされています。塗装よりも建物のメンテナンス頻度を下げることができるため、生涯設計におけるトータルコストを削減できます。

 

カバー工法のデメリット

 

・重量

屋根を二重に載せることになり、屋根全体の重量が増加してしまいます。建物の耐震性への影響は軽微とされていますが、重くなることには違いありません。そのため、カバー工法では軽量かつ耐久性の高い屋根材を用いる必要があります。

  

・下地の劣化

カバー工法では既存の屋根材と下地をそのまま残すので、下地が既に劣化していた場合でも、その補修は行えません。構造の内部で腐食等の劣化が進行してしまう可能性があるため、劣化状況の事前調査を入念に行う必要があります。

 

・火災保険

火災や台風による被害を受けて屋根を修繕する場合、火災保険が適用されることがあります。しかし、火災保険は「原状回復」が前提なので、カバー工法では補償の範囲外となる可能性があります。

 

・施工条件

既存の屋根材に凹凸がある、下地の劣化が激しいなど、建物の形状や状態によってはカバー工法による施工ができない場合があります。

 

カバー工法の費用相場

 

屋根のリフォーム費用は、基本的には塗装<カバー工法<葺き替えの順に金額が上がっていきます。

つまり、カバー工法の費用は塗装より高く、葺き替えより安いということになります。

 

一般的に、屋根カバー工法の平均費用は100万円前後

スレート屋根に金属屋根を被せた場合、費用相場は1㎡あたり8,000~12,000円ほどです。

加えて、足場費用が15~25万円かかります。

屋根の面積以外にも、板金を職人が手作業で加工するため、形状の複雑さによっても費用は変動します。

他にも、屋根の勾配が6寸を超えるような場合には、屋根用の足場というものが必要になり、その分の費用が上乗せされます。

このように、建物ごとに費用は変わるため、「うちの場合はいくらになるのか?」が気になるという方は、建物の調査と見積を依頼してみることをお勧めいたします。

 

建物の坪数だけで簡単に一式の見積を出す業者もいますが、細かい内訳が分からないと、トラブルの元となってしまいます。

概算はあくまで概算でしかないため、必ず詳しい調査を行ってから、材工を分けた見積りを作成してもらうようにしましょう。

 

まとめ

 

屋根カバー工法についての解説は以上となります。

塗装工事では屋根の耐久性を維持できない場合に、カバー工法は葺き替えよりも工期や費用を削減できると言う点でメリットのあるリフォーム方法と言えます。

全ての家に施工可能というわけではないため、まずは専門的な施工業者に調査を依頼しましょう。 

お住まいの最適なリフォームプランの検討に、今回の記事がお役に立てれば幸いです。

 

最後に、どんなリフォームをしたとしても、「永久にメンテナンス不要」な塗料や建材はありません。

自然災害や経年による不具合・劣化は「起きて当たり前」。

まだ一度もメンテナンスをしたことがないという方はもちろん、前回のメンテナンスから10年以上経つという方も、一度やったから大丈夫、ではなく、定期的に屋根の状態を点検することをお勧めいたします。

 

屋根の劣化状況が気になる、雨漏りが心配、どんなメンテナンスをするのが最適なのか知りたいなど。

そんなときはぜひプロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店(株式会社ツジ建装)にご相談ください。

 

 

 

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