スタッフブログ

外壁塗装専門店プロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店です。

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スレート屋根の中でも塗装がおすすめできない種類とその理由を解説

 

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

日本の戸建て住宅に広く普及している「スレート屋根」。美観性や耐久性を維持するために、塗装による定期的なメンテナンスが推奨されていますが、実はその中に「塗装NG」と言われる種類が存在しています。

10年保つはずの塗装が、わずか1,2年で台無しに…。そんな事例も実際に起こっています。

塗装できない、塗装がおすすめされない屋根材について、代表的な種類とその特徴などを解説します。

 

 


 

スレート屋根に塗装が必要な理由

 

■スレート屋根とは

スレート(化粧スレート)は、セメントに人工繊維等を合わせ、薄い平板状に加工した屋根材のこと。

厚さは5㎜程度で、粘土瓦に比べて軽量で耐震性に優れており、価格も安価なことから国内で広く普及しています。カラーバリエーションの豊富さも特徴のひとつです。

「カラーベスト」「コロニアル」などと呼ばれることもありますが、これらの通称はメーカーの商品名から来ています。

 

■なぜ塗装が必要?

スレート屋根の耐用年数は20~30年程度とされています。50~100年もつと言われている粘土瓦、いわゆる和瓦などよりも、そもそも耐久性が低いことがスレートのデメリットでもあります。

新築からだいだい10年が経過する頃には表面の塗膜の防水が切れ、苔・塗膜剥離・割れなど、様々な劣化症状が出てきます。

スレートそのものに防水性能は無いため、塗装によって表面をコーティングし、保護する必要があるのです。

 

屋根の構造として、基本的には屋根材・防水シート・野地板の3層構造になっているため、屋根材が傷むことですぐに雨漏りが始まるわけではありません。

しかし、防水シートや野地板も経年劣化していくことに変わりはなく、水分が侵入すれば劣化の進行も早まります。

内部が傷んでしまうと、より大掛かりな補修が必要になってしまい、費用も増すことになります。

 


塗装できないノンアスベスト屋根とは

 

スレートは和瓦よりも割れやすい形状のため、耐久性を確保するために元々アスベスト(石綿)が使用されているものがありました。

アスベストは耐久性や耐熱性に非常に優れていますが、人体への健康被害が指摘され、2004年には労働安全衛生法施工令によってアスベストを1%以上含む製品の製造が禁止されました。さらに2006年には、含有率が引き下げられ、アスベストを0.1%以上含む製品の製造が禁止となりました。

建築業界においても、このアスベスト問題を受けて、屋根材のアスベスト含有率を徐々に下げ、アスベスト不使用の建材へと切り替わっていきました。

2006年以降に製造されたスレート屋根材は全て、「ノンアスベスト」の屋根ということになります。

 

屋根塗装において問題となるのが、この過渡期である2000年前後に製造された製品です。

アスベスト不使用の屋根材を各メーカーが急ピッチで開発・製造に取り組んだものの、アスベスト含有品と同等の耐久性をすぐには実現できませんでした。初期のノンアスベスト製品には、想定された耐久年数を維持できず、製造中止となっているものがいくつかあります。

これらの製品はそもそも非常に脆く、屋根の上で塗装作業をすることでかえって状態が悪化することになったり、塗装してもすぐに不具合が起き防水性能を維持できなかったりといった危険性が高いのです。

そのため、既に劣化症状が確認できる場合には「塗装をする意味がない」屋根であると言われています。

そのような初期ノンアスベスト屋根(ノンアス屋根)については、塗装以外のカバー工法・葺き替えといったリフォーム方法が推奨されています。

 

その後、ノンアスベストのスレート屋根は改良が重ねられ、初期に見られた脆さなどは解消されて塗装が可能となりました。

 

塗装NG!代表的な6種のノンアスベスト屋根材

 

■パミール

製造期間:1996~2008年頃

症状:先端部の退色、層間剝離(層状剥離)

ノンアス屋根の中でも、屋根材がミルフィーユのようにパリパリと捲れて剥がれていく劣化が特徴的な「パミール」。屋根材の先端部が白く退色していくのは、層間剝離の初期症状です。

塗装しても、塗装面ごと剥離して下の層が剥き出しになってしまうため、「塗装NG」の代表格です。

 

■コロニアルNEO

製造期間:2001~2007年頃

症状:変色、ひび割れ、欠損

クボタ(現KMEW)から販売された屋根材です。スレートの変色や、不規則なひび割れ・欠損などが見られます。「コロニアルクァッド」「コロニアルグラッサ」は、耐久性を改良した後継品となっています。

 

■グリシェイドNEO

製造期間:2001~2007年頃

症状:反り、ひび割れ、欠損

コロニアルNEO同様に、クボタ(現KMEW)から販売されました。端部が真っ直ぐになった短冊状の見た目をしています。製品名に「NEO」と付いているノンアスベスト屋根材は他にもいくつかあり、どれも耐久性に問題があるとされています。

 

■ザルフ・ザルフグラッサ

製造期間:2001~2006年頃

症状:反り、ひび割れ、欠損

コロニアルNEOとよく似た形状をしており、やはり強度不足で割れや欠けが起きやすい屋根材となっています。

 

■レサス

製造期間:1999~2006年頃

症状:反り、ひび割れ、欠損

松下電工から販売された屋根材で、先端部分が不ぞろいな形をしているのが特徴です。

非常に割れやすく、画像でも無数のひび割れが確認できます。高圧洗浄の衝撃や、作業のために屋根の上を移動するだけでも簡単に割れてしまうため、塗装不可とされています。

 

■ニューアーバニー・アーバニーグラッサ

製造期間:1994~2005年頃

症状:割れ・欠損

アーバニーシリーズは高い意匠性で人気を得ていましたが、アスベスト含有の製品だった頃から、スリットの多いデザインのためにもともと他の屋根材よりも割れやすいと言われていました。

アスベストの含有率を引き下げたことでさらに脆くなってしまい、屋根材の滑落がよく見られます。

 

塗装できない屋根のリフォーム方法

 

「塗装NG」の屋根をそのままにしていても、劣化は進む一方です。

家を守るためには、どうすればいいのか?

選択肢としては、「葺き替え」と「カバー工法」のふたつがあります。

 

■葺き替え

既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を設置する工事です。

劣化状況によっては、ルーフィングや野地板から交換することもあります。年数が経ち、屋根全体の傷みが酷い場合や、屋根からの雨漏りに悩んでいる場合などは、一番の解決策と言えるでしょう。

デメリットとしては、廃材の撤去・処分といった工程がある分、工事の日数が増え、工事費用も他と比べて高額になりがちです。

 

■カバー工法

重ね葺きや被せ工事とも呼ばれます。既存の屋根材を覆うようにして新しい屋根材を取り付ける工法です。

既存の屋根を撤去する手間がないため、葺き替えよりも安価にリフォームが可能です。また、屋根部分が二重になることで断熱性や遮音性が増すことになります。

デメリットとしては、既存屋根の下地が劣化していた場合でもそのままになってしまうことや、屋根の重みが増してしまうことなどが挙げられます。

 

  

 

 


塗装工事で失敗しないために、正しい知識を持つ専門家へ相談を

 

自宅の屋根材が塗装できないノンアスベスト屋根だったにもかかわらず、業者の知識不足や調査不足で塗装工事をしてしまい、ほんの数年で不具合が起き、リフォームをやり直す羽目になったという事例が実際に起こっています。

10年、15年おきに行うはずが、3年と経たずに水の泡となってしまうような事態は、絶対に避けなければなりません。

 

外壁や屋根のリフォームを検討する際には、必ず信頼できる専門業者へ相談してください。

特に屋根の状態は、地上からはなかなか確認できませんが、慣れない人間が登るのは転落などの危険が伴います。また、屋根材の見極めや劣化の初期症状に気付くにも経験や知識が必要となります。

 

屋根工事は一定期間足場を組んで施工する、大掛かりな工事です。費用も決して安くありません。

工事を依頼する施工業者を選ぶ際には、見積り前の「建物診断・調査」を細かくしっかりと行っているかどうか、というポイントをまず重視してください。

後々の不良施工を避けるためにも、建材や劣化状態を正しく見極めることは非常に重要です。  

 

業者選びに迷った際は、まずは施工店のショールームへ足を運んでみるのもおすすめです。

気になっていることや心配なことを質問して、アドバイザーの知識量に触れる機会が得られます。

その会社の実績や、実際の施工事例、塗料の性能などを知ることもできますので、お近くに塗装のショールームがある場合は一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

プロタイムズ北名古屋店では、住まいの無料相談を受け付けています。 

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屋根の塗装は、水に弱い屋根材を塗膜で保護することで防水性能を維持するために行います。

1990年代後半以降、「ノンアスベスト」に切り替わった初期のスレート材は、耐久性が不十分なため塗装では屋根を守ることができず、屋根塗装は推奨されていません。

 

ノンアスベスト屋根の劣化による雨漏り等を避け、住宅を守るための手段として、カバー工法や屋根の葺き替えによるリフォームがあります。

 

屋根の劣化状況や適切なリフォーム方法を知るためには、まずは専門知識を持った施工業者に詳しい調査を依頼してください。

屋根のリフォームについての悩みや疑問を解消したいなら、地元塗装店のショールームで無料相談を申し込んでみるのもおすすめです。

 

プロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店は、屋根塗装・屋根リフォームの豊富な実績を元に、無料相談や無料の建物診断を承っています。

業者選びに迷った際には、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

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