スタッフブログ

外壁塗装専門店プロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店です。

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屋根漆喰の役割とメンテナンス方法を解説

 

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

外壁塗装工事の際、足場を利用して一緒にメンテナンスすることの多い屋根。

瓦屋根のお住まいで見過ごされがちなのが「漆喰」の劣化です。

屋根漆喰の役割や劣化症状、メンテナンス方法などについて解説いたします。

 

 


 

屋根漆喰とは

 

「漆喰」とは建築材料の一つで、消石灰(水酸化カルシウム)を主成分としています。

調湿性や不燃性といった特徴を持ち、壁材としても使われる他に、瓦屋根の棟周りの固定・保護材として使われています。

今回はこの「屋根漆喰」について解説していきます。

 

釉薬瓦やいぶし瓦といった粘土瓦は非常に頑丈で、塗装による保護も基本的には必要なく、50年以上の耐用年数があります。

そのため、「瓦屋根はメンテナンスフリー」だと思われがちですが、決してそんなことはありません。

漆喰は瓦よりも耐用年数が短く、15~20年程で劣化してしまうため、塗り直しなどの補修が必要になります。

 

また、瓦そのものはお手入れ要らずだとしても、瓦を固定するビスが浮いたり抜けたりすることもあります。

気付かないうちに瓦の位置がズレたり、飛来物などで割れたりして、雨漏りが起きてしまうケースも。

家を守るためには、屋根に異常がないか、定期的な点検が重要です。

 


屋根漆喰の役割

 

■棟の保護

屋根の面と面が接して山折りになる直線部分を「棟」と呼びます。

この棟部分には、雨水の侵入を防ぐために葺き土と呼ばれるものが土台として使われています。その葺き土を覆うように、のし瓦や棟瓦を載せ、最後に瓦と瓦の隙間を白い漆喰で埋めています。

葺き土を雨風から保護し、瓦同士がズレてしまわないように支えるのが漆喰の役割です。

また、漆喰は不燃材料なので、屋根の防火性を高めるという点でも優秀な建材と言えます。

  

■美観性

混じりけの無い白色が特徴の漆喰。

漆喰の白さによって、建物全体の美観性が向上します。

逆に、劣化して漆喰が汚れたり剥がれたりすると、全体的に古さや暗さを感じさせる印象を与えてしまいます。

 

 


屋根漆喰の劣化症状

 

■ひび割れ

漆喰は時間が経つと乾燥して硬化します。そのため、経年によりひび割れが起きることがあります。

放置しているとひびが徐々に広がり、ポロポロと欠けていきます。

 

■カビ・苔

外壁同様に、避けられないのがカビや苔の発生です。水分の侵入により、少しずつ黒ずんだように汚れはじめ、やがて表面全体に広がっていきます。

カビ・苔が発生すると、根を張り水分を奥へと吸い上げてしまうため、内部の劣化がどんどん進んでいくことになります。

 

■剥がれ・崩れ

劣化が進行すると、やがて漆喰が剥がれ落ち、内部の葺き土が露出してしまいます。

雨風に直接晒されることで土が崩れて流れ出していき、瓦のズレや下地の腐食、雨漏りに繋がる危険性が高まります。

 

 

屋根の漆喰は地上からではなかなか目にしづらく、劣化の進行も見落としがちです。

そのため、10年に一度程度のスパンで定期的な点検を行うことを推奨しています。

また、勢力の強い台風が過ぎた後などは被害が出ていないか確認してみた方が良いでしょう。もし台風の影響で屋根を修繕する必要が出た場合、火災保険が使える可能性があります。

屋根の調査・点検は転倒、転落の恐れもあるため、無理はせずに専門業者へ相談することをおすすめいたします。

 

プロタイムズ北名古屋店では、外壁や屋根に関する相談や建物診断などを無料で受け付けています。 

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屋根漆喰の補修方法

 

 

■塗り替え

棟瓦に大きなズレや歪みがない場合は、古い漆喰を撤去して、新しい漆喰を塗り直す補修方法が一般的です。

漆喰の「やり替え」、「詰め直し」などと言うこともありますが、意味は同じです。

 

築年数がそれほど経っておらず、漆喰の劣化も軽微であるなどの場合は、既存の漆喰の上から重ねる(塗り増しする)こともあります。しかし、漆喰はある程度年数が経ち、劣化が進行してから補修することがほとんどなので、基本的には塗り増しは推奨されていません。

漆喰の傷みが激しいと、上から重ね塗りしても古い漆喰ごと剥がれ落ちる可能性があります。

また、既存の漆喰に厚みがあると新しい漆喰が棟からはみ出してしまい、水を吸い込みやすくなり劣化が早まる恐れがあります。

 

■棟の積み直し積み替え

棟瓦が大きく歪んでしまっていたり、築年数が長く経って漆喰だけでなく葺き土も劣化していたりといった場合に行われる、棟部分を一度撤去して積み直したり新しい瓦に交換したりする補修方法です。

漆喰の塗り替えよりも少し大掛かりになるため、施工費も高くなります。

 

積み直し(取り直し)や積み替えの際には、葺き土の代わりに、南蛮漆喰と呼ばれるシリコン樹脂や化学繊維が配合された漆喰を詰める場合もあります。

南蛮漆喰は葺き土より軽く、耐久性・防水性も向上します。

耐震性の面からも、瓦を含め屋根の軽量化が進んでおり、近年の新築工事では重量のある土葺きの屋根は減ってきています。

 


屋根漆喰の補修費用

 

 

■漆喰塗り替えの費用相場

漆喰塗りの費用は、おおよそ3,500~5,000円/mほどです。

棟漆喰は両側面に塗る必要があるので、棟の長さ×2となります。棟の全長が15mだとしたら、漆喰塗りは30m分必要ということです。

また、「鬼巻き」と呼ばれる、棟の先端部ににある鬼瓦の取り合い部にも漆喰かコーキングを巻き直す作業があり、単価はコーキング巻きなら2,000~3,000円/ヶ所、漆喰巻きなら4,000~5,000円/ヶ所ほどです。

 

■棟積み直し・積み替え

棟の積み直しの単価は、おおよそ10,000~20,000円/mほどです。

屋根の形状や、瓦の積み方の違いなどによって金額が変動します。

積み替えの場合は、上記の金額に加えて新しい瓦本体の値段や既存瓦の処分費などが掛かってきます。

 

 

これらの施工費に加えて、足場の費用や諸経費もあります。特に足場費用は1棟あたり15~25万円ほどになり、「漆喰のためだけにやるのはもったいない」と感じる方もいらっしゃるはず。

そのため、外壁塗装とタイミングを合わせて漆喰工事を行う方も多いのです。

 

 


 

瓦屋根には付き物の「漆喰」。

屋根を美しく見せるとともに、雨水の侵入を防ぎ、建物を守るために重要な役割を担っています。

経年によってひび割れやカビ・苔などの劣化が出てくるため、定期的な点検・補修が必要です。

漆喰の補修工事は高所作業となり、足場が必要になります。足場の費用を無駄にしたくないと考える方は多く、メンテナンスの時期が丁度重なることからも、外壁の補修・塗装工事と一緒に行うことは珍しくありません。

瓦や漆喰の状態が気になるという方や、そろそろ外壁の塗装を考えているという方は、外壁工事と屋根工事どちらも対応できる施工業者に一度相談してみてはいかがでしょうか。

 

 

プロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店では無料相談・無料診断を受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

外壁塗装をはじめ、住宅の修繕・メンテナンスの専門店として、各種ご相談に丁寧にお応えいたします。

 

 

 

 

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