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【クリヤー塗装】外壁の意匠性・デザインを残したい人に【解説】
2025.10.12
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外壁塗装専門店プロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店です。
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外壁を塗りつぶさない!意匠性を活かすクリヤー塗装とは

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
外壁塗装の際に、せっかくデザイン性のある外壁を塗り潰してしまいたくないとお考えの方もいらっしゃるのでは。
今のデザインをそのまま残す方法はないの?という方向けに、無色透明な塗料で外壁を保護する「クリヤー塗装」について解説いたします。
クリヤー塗装とは
外壁塗装で一般的に使われる塗料には、色を出すための「顔料」が含まれています。
顔料の配合によって、白、黒、ブラウンやベージュといった色の違いが生まれ、その中からお施主様が選んだ色で外壁を新しく塗り替えます。
これに対し、一切の顔料を含まない無色透明の塗料で外壁を保護するのが「クリヤー塗装」です。


こちらは、外壁のメイン部分は塗り潰し塗装、ベランダ部分の意匠壁をクリヤー塗装で仕上げたお住まいのビフォーアフターです。


クリヤー塗装部分をアップで見てみると、既存のデザインはそのままに、表面がコーティングされて光沢が出ているのが分かります。
レンガ調やタイル調のような、高意匠デザインの窯業系サイディングに向いているクリヤー塗装ですが、メリットもあればデメリットもあります。
また、どんな外壁にも使えるわけではなく、たとば金属サイディングなどは密着性の問題でクリヤー塗装ができません。他にも、塗装するためにはいくつかの条件が存在します。
クリヤー塗装のメリット
■既存のデザインをそのまま残せる
色付きの塗料では外壁の柄・模様を塗り潰すことになりますが、透明な塗膜を形成するクリヤー塗装は既存のデザインをそのまま活かすことができます。
意匠性の高い外壁材の場合や、今の色合いが気に入っている、外観の雰囲気を変えたくないという方におすすめです。
■外壁の保護
建物の状態を良好に保つためには、定期的な塗装によるメンテナンスが必要不可欠。色付きの塗料と同様に、紫外線や汚れ、雨水の侵入などから保護し、外壁の劣化を防ぎます。
塗料にはシリコン・フッ素・無機といった種類があり、それぞれ保護性能や耐用年数が異なります。
■チョーキングが発生しない
外壁の主な劣化症状の一つであるチョーキング。白亜化現象とも呼ばれるこの症状は、塗料に含まれる顔料が、塗膜の表面に浮き出て外壁を汚してしまうものです。
クリヤー塗料には顔料が含まれていないので、チョーキングを起こすことがありません。
■工事費用が安くなる可能性がある
外壁の全面をクリヤー塗装する場合、まず下塗り材が不要になります。そして、2回重ね塗りするだけで完成なので、3回塗りが必要な塗り潰し塗装より工程が少なく、工期も短くなります。
そのため、塗り潰し塗装よりも工事費用を抑えられる可能性があります。
ただし、部分的にクリヤー塗装をする場合は、工期も費用も全面塗り潰しとあまり変わりません。また、クリヤー塗料よりも安価な色付き塗料も当然存在しています。
クリヤーであれ色付きであれ、耐久性など性能によって塗料の値段は変わってきますので、施工業者に予算感を伝えて相談するのが良いでしょう。
クリヤー塗装のデメリット
■汚れや塗膜剥離を隠すことができない
塗膜が透明なので、色付きの塗料であれば隠せる外壁の汚れや表面塗膜が剥がれた箇所などがそのまま見えてしまいます。
塗装前に高圧洗浄で外壁の汚れやカビなどを除去しますが、外壁に染み付いてしまった跡などは完全には落ちません。そうした汚れや、塗膜剥離が起きている箇所は塗り潰し塗装なら綺麗に覆い隠すことができますが、クリヤー塗装ではそれができません。
■補修跡が見える
外壁にクラック(ひび割れ)や欠損がある場合、塗装前に補修作業を行います。こうした補修箇所も、クリヤー塗装では隠すことができないので、補修範囲が広いと悪目立ちしてしまう可能性があります。
■色褪せや色ムラは直らない
経年により、色褪せが目立っていたり日焼けして色ムラが出てしまっているような外壁には、クリヤー塗装はおすすめできません。
クリヤー塗装は艶を出すだけなので、色褪せや色ムラはそのまま残ってしまい、塗り潰し塗装ほど美観性が向上しません。
クリヤー塗装の条件

■築10年以内であること
クリヤー塗装では、高圧洗浄でも落ちない汚れやシミ、補修跡、色褪せなどがそのまま見えてしまうため、外壁の状態が悪い場合にはおすすめされません。
外壁材の傷みが進んでいると、劣化部から剝離を起こす場合もあり、塗料メーカーも築10年以内を目安とすることを注意事項に挙げていることが多いです。
新築から10年経っていても、外壁の状態が良ければクリヤー塗装できる可能性はありますので、気になる方は一度施工業者に相談してみてください。
■チョーキングが発生していないこと
外壁の表面が白っぽい粉をふいたようになるチョーキング(白亜化)現象が起きていると、塗装の際に塗料と混ざって白く濁ったような仕上がりになってしまい、かえって美観性を損ねることに。
塗料の密着性も悪くなるため、不具合の原因にもなり得ます。
壁を触って手に粉が付くようなら、クリヤー塗装ではなく塗り潰し塗装をおすすめいたします。
■光触媒等の特殊なコーティングがされていないこと
表面が光触媒加工されているサイディングには、クリヤー塗装をすることができません。
光触媒外壁とは、特殊なコーティングで紫外線によって化学反応を起こし、外壁に付着した汚れを分解する、セルフクリーニング機能を持つ外壁のことです。
他にもフッ素や無機など、特殊加工がされた外壁にクリヤー塗装を施すと、剥がれやすくなったり、塗膜の劣化が早まったりといった不具合が生じる可能性があるため、クリヤー塗装には適していません。
築10年を過ぎているのに色褪せが目立たない、チョーキングが起きていないといった外壁の場合、光触媒等のコーティングがされている可能性が高いので要注意です。
こうした条件に合わない外壁をクリヤー塗装してしまうと、仕上がりの悪さや不具合の発生など、失敗するリスクがあります。
外壁塗装で後悔しないためにも、専門知識のある信頼できる施工業者に調査を依頼し、事前にきちんと外壁の状態や材質を確認する必要があります。
プロタイムズ北名古屋店では、塗装工事に関する相談や建物診断などを無料で受け付けています。
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クリヤー塗装の注意点

■コーキングの上から塗装できない
通常の場合は、「先打ち」と言って塗装の前に目地やサッシの周囲などのコーキングを打ち替えますが、コーキングの上に直接クリヤー塗料を塗布すると、様々な不具合が起きる可能性があるため、クリヤー塗装の場合は塗装後にコーキングを打ち替える「後打ち」となります。
先打ちして外壁と一緒に塗り潰す場合と違って、後打ちはコーキングの色がそのまま見えることになります。
また、塗膜による保護がないため、塗り潰し塗装よりもコーキング部分の劣化が早まることが考えられます。
通常のコーキングは白色ですが、後打ちの場合は目立ちにくいように外壁に合わせてコーキングに茶色や黒など色を付けることも。そのため、「化粧打ち」とも呼ばれます。
クリヤー塗装の費用相場
クリヤー塗装の費用は、塗料のグレードやメーカーごとに変わってきますが、おおよその費用相場としては以下の通りです。
■シリコン系塗料
単価(/㎡) 2,500~3,500円、 期待耐用年数 10~15年
■フッ素系塗料
単価(/㎡) 3,000~4,000円、 期待耐用年数 15~20年
■無機系塗料
単価(/㎡) 3,500~4,500円、 期待耐用年数 20~25年
外壁のデザインをそのまま活かすことのできるクリヤー塗装。
サイディングの意匠性を残したいという方には理想的な塗装方法ですが、無色透明であることから外壁の汚れや色褪せ、塗膜剥離などの劣化状態もそのまま残ることになってしまいます。
クリヤー塗装をお考えの方は、外壁の劣化が進む前の築10年以内を目安に施工業者へ相談することをおすすめいたします。
外壁材の状態や種類によっては、汚染や剥離といった不具合を起こす場合があるため、きちんとした専門知識と丁寧な建物診断が重要になってきます。外壁塗装で失敗しないためにも、信頼のおける施工業者を探しましょう。
プロタイムズ北名古屋店・プロタイムズ春日井中央店では無料相談・無料診断を受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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